理解不能な奴の話
同じ会社のFは正直仕事が出来ない。すごく簡単な事も出来ない。
それを自覚していない上に、理解不能な行動をする奴で、かなりイラッとさせられる。
一応慶應大学出てるのに、人間学歴じゃないのねっていう典型。
慶應出のプライド?なのか、何度注意しても全く変わらないから、可愛げもクソもない。
以前、イベントの準備をしてた時の事。
Fが自ら計画を立てて、準備も全て自分やるというので任せて現場へ。
Fが説明する。
「ここは9メートルあるので、1メートル残して8メートルを160センチの幅で区切って、5つの区画を作ります」
まあ、子供でも出来るような全然大した仕事じゃないけど、手伝うことに。
「巻尺はどこ?」
「は?」
「いや、は?じゃなくて160センチ測るんだろ?」
「ありません」
見るとほとんど手ぶら。
何か寸歩の目安になる物があるわけでもない。
忘れたのか、最初から持ってくることを思いつかなかったのかは不明…
「ありませんって…。じゃあ目分量で大体5等分すりゃいいの?」
「いや、それじゃダメです」
これは、いつものパターンか…やれやれ
「じゃあ、せめて歩幅で測る?」
「それも正確じゃないので」
いやいや、そんなに精度求めるようなものでもないだろうに…
めんどくさい…
こんな事にどれだけ、時間かけるのか…
一応聞く。
「じゃあ、どうすんだよ?」
巻尺持ってこなかったことを悪びれもせず 、さも自分はアイデアマンであるかのように、信じられない発言が…
「僕は身長がちょうど160センチなので、身体使って測ります」
は?何言ってんだ?こいつ
Fは早速、測りたい所に行き、地面にうつ伏せに…
なんだ、こいつ…
まあ、黙って見てるか
Fは、うつ伏せになって、つま先から頭のてっぺんに目印を置いていく。
それを5回繰り返して、5等分の印をつけ終わった。
「あれ?おかしいな」
何か手違いがあったらしい。
面倒くさいけど聞いてやるか…
「…どうしたの?」
「160センチを5回測ったのに、何故か9メートル一杯なんです。何でかな?背が伸びたのかな…」
やれやれ
そんな測り方だから、そりゃ誤差出るでしょ…
それに…
「お前さあ、うつ伏せでつま先まで使ってるから、足の裏の長さの分20センチ×5で1メートル長いんじゃないの?仰向けでカカトから頭までにしないと160センチにならないじゃん」
「‼️」
そこは素直に間違いを認め、仰向けで測り直してたけど、そもそもいい歳こいたオッサンがやることか?
「ありがとうございました!無事測れました。次からはこの方法で測ります!!」
バカか!次からは巻尺持って来いよ!と叱りつけたのは言うまでもありません。